音と光と色と

光が差し込むパンテオン

静寂な空間。天井から差し込む光。自然素材の持つ色と陰影。
写真は数年前に訪れたローマのパンテオンです。
紀元128年に再建された神殿は、現在でも静寂と祈りの音が響き、光が時を刻み、永年の時を経た素材と陰影が美しい佇まいです。

シグマ音響のブログのテーマは「音と光と色と」としました。

音と光は、室内環境の快適性を求める建築環境工学の分野です。一方で、光が反射して色が見える原理から、色彩学では光と色は同じことと言えます。この3つは、人間の心理に関わる環境要素であること、また、私自身の仕事や学問において関りがあるマターです。

防音室の計画には、物理的な遮音性能はもちろんのこと、残響やインテリア性にあげられるように、聴覚と視覚の感覚量においても快適な環境形成が大切です。
室内の音環境を設計する立場から、これまで撮りためた写真と共に、感覚量にまつわるソフトな部分について言葉を紡いでいきたいと思います。

シグマ音響 代表