ピアノ防音室
「温かみのある有機的自然」をコンセプトにしたピアノ防音室

ピアノ防音室
自然光が豊かに差し込む防音室の様子

ピアノ防音室/神奈川県横浜市
■公団住宅RC造 約10平米

築40年の公団住宅の6畳和室を防音室にリフォームしました。お施主様は音楽教室をされており、心おきなくピアノを弾ける環境をご希望でした。躯体構造などの基本条件から遮音度の設定を行い計画しています。リビングと隣接した和室であったため、視覚的な開放感を創出する小窓を造り、リビングと緩やかな繋がりを形成しています。

公団住宅の敷地内は、四季折々の移ろいが美しい自然豊かな住環境です。この伸びやかな自然環境のなかの歩道を通り、板目造りのリビングを経由する動線から、インテリアは「ボタニカル・ウォーム」(=温かみのある有機的自然)というコンセプトをご提案しました。既存の素敵な要素を生かしながら、周辺環境との調和を図っています。草木や花、木の実が優雅に描かれた植物柄のクロスをアクセントとし、花がモチーフのアイアン照明がポイントとなり、優しい印象を醸し出しています。
カーテンはベージュ系の質感のよいドレープと、可憐な小花を刺繍したレースをお選びになり、上品で落ち着いた印象のお部屋になりました。

お施主様はお菓子作りも得意でいらして、時おり、家中がその甘い香りに包まれ、温もりに満ちていました。コンセプトのキーワードになった「温かみ」は、「お家」そのものを表しているようでした。自然の緑が薫り、幸せの甘い匂いがする、そんな優しさに満ちた防音室が誕生しました。

「内装も素敵ですが楽器本来の音をバランス良く響かせてくれるお部屋なんだと実感しています。環境が快適だと心が解放されます。演奏だけでなく、静かに集中したい時など私を応援してくれるお部屋が出来ました!本当に大切な宝物です」と、ご感想をいただきました。

窓外の木々の緑や陽がお部屋に取り込まれ、ごく自然に過ごせる音環境は、こころに安らぎを与えてくれます。自然と共生する音楽室づくりは、居住性を満たす上でも大切なことだと考えます。

【残響特性】0.35秒(平均) ややライブ感のあるクリアな響き
【床】フローリング仕上げ
【壁】クロス仕上げ