和室をリフォームしたピアノ防音室

和室をリフォームしたピアノ防音室
造り付け収納家具

ピアノ防音室
【竣工時】既存窓を生かしたアーチ二重窓

ピアノ防音室
バラの花がピアノに映り込む。

寝室リフォーム工事
寝室リフォーム工事を同時に行いました。ご家族がお選びになったローラアシュレイのブルーのクロス、低彩度の落ち着いた色のフローリングでお部屋を模様替え。クラシカルでありながら現代性を併せ持つ英国調。

ピアノ防音室/千葉県船橋市
■木質系2×4構造 約13平米

和室をリフォームしたピアノのための音楽室です。
ご趣味でピアノをお弾きになるお施主様は、幾度かの住み替え経験により部屋づくりのアイデアとご要望を明確にお持ちでした。「部屋を狭くしたくないので、なるべく広くなるように設計してほしい。仏壇や神棚が納まっていたところは、洋風にしてそのまま納めたい」とのご要望で、1センチ単位、1ミリ単位で遮音構造を計画し、全体の構想を詰めていきました。
アーチ型が優雅な既存窓を生かし、内側に特注のアーチ窓を付けて二重窓構造にしています。壁面はしっとりとした質感の塗装仕上げで、マンセル値の色指定で塗装されています。廊下の既存床に合わせた褐色系の無垢フローリングとクリーム色の壁が、明るく優しい印象です。
ブラックアイアンのシャンデリアやクロスオーバーのカーテンが重厚感を創出し、上質で落ち着いた雰囲気のピアノ音楽室になりました。

仏壇、神棚、収納棚は、造りなおした洋風の収納家具にすべて納まり、和室の名残により、いわば神仏拝借の機能を持ち合わせた防音室です。

窓の外にはバラ庭園があります。「ピアノを弾きながら窓の外のバラを眺めるのが楽しみ」と仰るように、ピアノのトップボードに窓越しの赤い薔薇が映り込んでいました。閉鎖感のない工事手法が、外の自然と共生する暮らしを可能にしています。音楽室内に庭のバラが融け入る情景は美しく、自然の緑が心にうるおいと安らぎを与えてくれます。
季節ごとのバラ咲きの移り変わりがお部屋にたくさんの風景をもたらしてくれることでしょう。

暮らしの中にある「住まいの防音室」は、建物の資産や美しさを生かし、居住性を満たしたお部屋であるべきと考えます。これが私どもの音楽室づくりのポリシーです。

【残響特性】0.40秒(平均)
ややライブ感のあるクリアな響き

【床】無垢フローリング仕上げ
【壁】塗装仕上げ

寝室リフォーム工事を同時に行いました。(写真/最後)。ご家族がお選びになったローラアシュレイのブルーのクロス、低彩度の落ち着いた色のフローリング貼りでお部屋を模様替えしました。クラシカルでありながら現代性を併せ持つ英国調の雰囲気のお部屋に生まれ変わりました。
ご家族の思いが随所に詰まったリフォーム工事となり、皆様の笑顔が印象的でした。